矯正治療の期間
歯科矯正の期間は、歯が目標の位置に移動するまでの時間を指します。全体矯正では1〜3年程度かかり、部分矯正では2ヶ月〜1年半ほどです。ただし、期間は矯正の種類、範囲、年齢などによって異なります。
矯正治療終了後、歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」現象が起こります。この後戻りを防ぐために、どの矯正治療でもリテーナー（保定装置）の装着が必要です。
マウスピース矯正の場合、治療終了後1年間は20時間以上、2年目以降は就寝時含めて8時間以上、リテーナーを装着することが推奨されています。
子供の矯正の治療期間
1期治療：1～3年
1期治療は、お子さんの成長段階を活かした治療で、通常は1～3年かかります。この段階では、あごの拡大や上下のあごのバランスを整えるためにプレートなどの装置を使用します。永久歯の生え変わりやあごの成長を観察し、歯の配置が適切でない場合は2期治療に進むことがあります。
2期治療：1～2年
2期治療は、永久歯が生えそろってから開始し、通常は1～2年かかります。ワイヤーやブラケットなどの装置を使用し、永久歯の歯並びと正確な噛み合わせを実現します。
大人の矯正治療
矯正治療は大人でも可能であり、年齢に制限はありません。実際に30代、40代、50代以上の成人が矯正治療を受けています。矯正治療を受けるメリットは、歯並びの改善によって自信を取り戻し、正確な噛み合わせを実現できることです。これにより、心身の健康に良い影響が期待されます。
また、歯並びが改善されると、口内ケアがしやすくなり、歯の寿命を延ばす助けにもなります。
中高生の矯正治療
中学生や高校生の矯正治療は、通院計画を立てやすく、治療に適したタイミングと言えます。特に男子は、骨格の成長がまだ続いていることが多いため、成長に合わせた治療が可能です。中学生も同様に、骨の成長がまだ完了していない時期であるため、成長に合わせた治療が行えます。
また、これらの年齢層は学校のスケジュールが決まっており、通院計画を調整しやすい点もメリットです。
子供の矯正治療
矯正治療を開始するベストなタイミングは、お子さまによって異なります。子供の成長段階によって治療の効果が異なります。
特に、上下のあごの成長が進行中の時期に治療を始めることが望ましいです。
