こんにちは😃
おとなとこどもの経堂歯科です🦷
今回は女性にスポットをあて、女性ホルモンがどのように影響を与えるのかお話させてください。
女性のライフスタイルと女性ホルモンの関係は、とても深くて繊細です。生活習慣のちょっとした変化がホルモンバランスに影響を与え、心や体の調子に大きく関わってきます。
◼️女性ホルモンとは?
主に2種類:
エストロゲン(卵胞ホルモン):肌や髪のツヤ、骨の健康、自律神経の安定に関わる
プロゲステロン(黄体ホルモン):妊娠の準備、体温の上昇、むくみやすさなどに関わる
この2つのバランスが月経周期に合わせて変動しています。
では、このライフステージの中でどのような症状が出現するでしょうか?
【1.月経周期】
・影響:月経前や月経中にホルモンバランスが変動すると、歯茎が腫れやすくなったり、出血しやすくなることがあります。(ホルモン性歯肉炎)。
・原因:エストロゲンとプロゲステロンの変動が、歯茎の血管透過性や炎症反応に影響。
【2.妊娠】
・影響:妊娠性歯肉炎が起こりやすくなります。これは妊娠中のホルモンの影響で歯茎が敏感になり、腫れや出血が増える状態。
・他:妊娠性エプーリス(歯茎の良性のしこり)ができることもあります。
・注意点:妊娠中は免疫力が低下しやすいため、歯周病が悪化しやすく、また早産や低体重児のリスクとも関連しています。
【3.ピルの服用】
・影響:経口避妊薬(ピル)に含まれるホルモンが、歯茎に影響を与え、歯周病のリスクを高める可能性があります。
・その他:血栓症リスクに関連して、一部の抜歯や外科処置時に注意が必要な場合も。
【4.更年期】
・影響:エストロゲンの減少により、口腔乾燥(ドライマウス)、歯周病、骨密度の低下(顎骨にも影響)などが起きやすくなります。
・症状:焼けるような痛み(口腔内灼熱感)、味覚異常などが報告されることも。
【5.骨粗しょう症】
・閉経後の女性は骨密度が低下しやすく、顎の骨も例外ではありません。歯がぐらついたり、歯を支える骨が痩せてしまうことがあります。
【まとめ】
ホルモンは歯茎や顎の骨、唾液の分泌、免疫反応などに影響を与えるため、ライフステージに応じた口腔ケアはとても大切です。特に以下の点に注意すると良いです。
・定期的な歯科検診
・妊娠・更年期などのタイミングでの相談
・歯周病予防(正しい歯磨き、フロス、定期クリーニング)